モノを売る時、間に業者が挟まっていないほうが高く売れます。
車を売る時も同じで、原則、間にディーラーや買取業者ではなく、直接買主に売ったほうが高く売れます。
車個人売買だけど間に業者が入り手数料が取られるサービス
- ガリバーフリマ
- オート・インフォ
- クルマオークション
これらのサイトやサービスは、普通の買取業者に依頼した方が良いと判断して当サイトでは取り上げておりません。
では、こういうサイトやサービス無しで、車が個人売買が不可能かというと全然そんなことはありません。車個人売買は可能です。
そこで、今回は親しくない人に車を個人売買する時の手続き方法についてお伝えします。
なお、友達に車を売る場合については下記記事で詳しく解説しています。
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車は買取業者が競い合うことでどんどん査定額が上がります。
車一括査定を使うと、あなたの売却予定の車に得意な買取業者が複数社見つかります。
買取業者同士が競い合うため、特に交渉せずとも最高額がチェックできます。
※必ずしも売る必要はありません。相場をチェックするだけOKです。
車個人売買で必要な流れ・手続き方法と注意点
車の個人売買は、基本的に売主と買主が納得していればどんな方法でもOK。
ただし、一般的には下記のような流れになります。
車を個人売買する時の流れ
- 車の状態を確認してもらう
- 車の価格を決める
- 車売買契約書を締結する
- 車庫証明を取得し、名義変更をする
- 車両の引渡しと精算
特に大事なことが「3.売買契約書の締結」です。
大きなお金も動くことから、車売買契約書を締結していないと、後からトラブルの原因になります。
必ず車売買契約書を締結するようにしましょう。(車売買契約書のひな形(doc/pdf))
車売買契約書は二部用意して、それぞれの実印を捺印し、売主と買主の双方が保管するようにしましょう。
実際の売買契約書のチェック項目については下記記事で詳しく解説しています。
次に手続きでややこしいのが「4.車庫証明を取得し、名義変更」です。
車庫証明を取得し、名義変更をする
車売買契約を締結したら、車庫証明の取得や車の名義変更をする必要があります。
名義変更をしないままでいると、車検証の所有者がずっとあなたのままになり、税金などもあなたのところに通知が来ます。
車庫証明取方法
必要書類の用意
車庫証明は新所有者が準備をして取得しましょう。
ただし、もし保管場所に変更が無ければ、車庫証明の取得は不要です。
必要書類 | 自己所有の土地 | 月極駐車場を借りる場合 |
---|---|---|
自動車保管場所証明申請書 (保管場所標章交付申請書) |
○ | ○ |
保管場所の所在図・配置図 | ○ | ○ |
保管場所使用権原疎明書面 (自認書) |
○ | |
保管場所使用承諾証明書 | ○ | |
運転免許証(新所有者) | ○ | ○ |
取得方法
上記の必要書類を持って最寄りの警察署に行けば取得できます。
費用は手数料として2,500円掛かります。
即日発行ではなく、3~5日後に発行されます。
名義変更の手続き方法
必要書類の準備
書類の種類 | 旧所有者 書類 |
新所有者 書類 |
メモ |
---|---|---|---|
印鑑証明書 | ○ | ○ | 発行日から3ヵ月以内のもの |
委任状(記載例) | ○ | ○ | 新旧所有者の実印の捺印が必要 実印を当日もっていけば不要 |
譲渡証明書(記載例) | ○ | 旧所有者の実印を捺印 | |
車検証 | ○ | 車検が切れていないこと | |
車庫証明 | ○ | 使用の本拠地が変更なければ不要 | |
住民票 | △ | 車検証と印鑑証明の住所が異なる場合 | |
戸籍謄本 | △ | △ | 車検証と印鑑証明の氏名が異なる場合 |
手数料納付書 | ○ | 運輸局に行く方が準備 名義変更当日に運輸局で記載 |
|
自動車税申告書 | ○ | 運輸局に行く方が準備 名義変更当日に運輸局で記載 |
|
申請書(第1号様式) | ○ | 運輸局に行く方が準備 名義変更当日に運輸局で記載 |
|
希望番号予約済証 | △ | 希望ナンバーをする方のみ | |
理由書 | △ | ナンバープレートを紛失・盗難で返納できない方のみ |
軽自動車の車庫証明(車庫の届け出)は、人口が多い都市では必要ですが、人口が少ない都市では不要です。
自分の都市が必要か否かは一般社団法人 全国軽自動車協会連合会の「軽自動車に関する手続き」を見ると分かります。
手続き方法
名義変更は車のナンバーが登録されている管轄の陸運支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会事務所)で行います。
- 陸運支局は国土交通省の「全国運輸支局などのご案内」で調べることが可能
- 軽自動車検査協会事務所は軽自動車検査協会の「全国の事務所・支所一覧」より調べることが可能
いくつもの窓口があって混乱するかと思いますが、案内板に「名義変更」と書いてあるかと思いますので、そちらに向かってください。
あとは担当窓口で「名義変更にきました」と伝えればOKです。
書類の不備がないか確認をされ、不備がなければ名義変更が完了します。
個人売買でよくある4つのトラブル
個人売買で起こるトラブルは主に下記の4点。
個人売買でよくある4つのトラブル
- 売却後(または売却時)にお金が振り込まれない
- 書類を揃えられず名義変更ができない
- 配送の手配ができず、結果的に配送できない
- 「内容と異なる」と言われ金銭的なトラブルになる
トラブル①売却後(または売却時)にお金が振り込まれない
最も問題となるトラブルは、お金を手にしたいと思って車を売ったにも関わらずお金が振り込まれないということ。
実際にTwitterを見ても、時々書き込みがされています。
エスティマを個人売買したら途中から支払いブッチして逃げてるらしいです。
— 三児のパパ なべさん ® (@8000_17crown) May 20, 2019
4枚目の車で取りに来たみたいです。
拡散希望 pic.twitter.com/BxOlEP9Tgv
拡散希望。個人売買で売ったホンダのエリシオンと言う車の現金を支払ってもらえずに逃げられて困ってます。もし街で見かけたら連絡もらえれば助かります。皆さんのお力をお借りしたいです。車のナンバープレートも
— あきひろ (@amiluvkaede1) January 30, 2020
載せて置きます。よろしくお願いします。 #拡散希望 pic.twitter.com/Uc1dYJHiy2
このトラブルは、車を引き渡す前に入金してもらうことで解決できます。
ただし、お金を入金する方も、もちろんリスクを抱えるため、嫌がる方もいるのは事実。
なお、買取店でも振り込まれないということが稀にあります。
対処法なども含めて、下記記事で詳しく解説しています。
トラブル②書類を揃えられず名義変更ができない
先程ご紹介した書類を全て揃えることができず、そもそも名義変更ができない場合があります。
その場合は結果的に車売ることすらできません。
それまでにかけてきた全ての時間が無駄になるのと同様の意味があるでしょう。
必要書類はケースバイケースで変わるため、実は自動車ディーラーですら名義変更を外注することが多いのです。
トラブル③配送の手配ができず、結果的に配送できない
友達に車売るのであれば自宅に来てもらい、乗って帰ってもらえばいいかもしれません。
しかし友達ではなく赤の他人に車売る場合は自分で車を運転することは避け、別で車を運搬する手段を確保しなければなりません。
なぜ運転してはいけないのかというと、許可を得ない限り名義変更が完了した段階からあなたのものでは無くなるから。
あなたのものではない車を運転したとクレームをつけられるというトラブルも併発しかねませんので気をつけておきましょう。
また運搬する手段は一般的にキャリアカーを用意。
このキャリアカーのほとんどは中型自動車運転免許(8t限定は可)を取得していなければ運転することができません。
仮に運転できたとしても慣れない大きなトラックを運転することは危険でしょう。
そのため運搬依頼をすることになるかと思いますが、その金額は筆者の知人である運搬屋でおおまかに「10kmで2~5万円ぐらい」とのことでした。
結果的に非常に高くついてしまう場合もあり、その金額をあなたが払えない、もしくは購入者負担にした場合は非常に大きなトラブルに繋がりかねません。
トラブル④「内容と異なる」と言われ金銭的なトラブルになる
個人で車売るときに最も多く起こるトラブルは「言われた内容と異なる」と言い合いになってしまうこと。
例えば車の状態について「この傷については説明を受けていない」と言われ、その後お互いに「言った言わない」という話になり大きなトラブルと化してしまいます。
このように説明不足や内容と異なることによるトラブルは最終的に金銭で解決するようになることが多いです。
トラブルになってしまうと売却額から大きな損を生んでしまいかねません。
トラブルを防ぐためには契約書の内容を細かく決定しておき、お互いに間違いがないよう共有を徹底することが必要なのです。
車を安心かつ高く売る方法
個人売買で得られる金額は多くても車買取業者の限界相場からプラス10万円程度。
もちろん10万円は大きな金額ではありますが、それなら安心して高く売ったほうが良いというのが筆者の判断です。
下取りではなく買取を選ぶ
まず高く車売るために重要なのは、自動車ディーラーによる「下取り」ではなく車買取店による「買取」を選択すること。
理由は単純でディーラー下取りよりも車買取業者の方が高く売れる事が多いから。
自動車ディーラーの主な業務は新車の販売・登録をすること。
中古車の販売にはそれほど力を入れておらず、本業ではありません。
ディーラー営業マンの成績も販売台数で見られます。
つまりディーラーは中古車在庫の仕入れ=お客様からの下取りにあまり力を入れていないのです。
逆に車買取店の主な業務は中古車の販売であり、常に在庫を欲している状況。
そのため、少しぐらい高くても仕入れたい=買い取りたいため、確実に高額査定をしてくれるのです。
複数の買取業者を競合させる
さらにお得になるために必要なことは「3~5社の車買取店を競合させること」。
先程も説明したように買取業者は常に再販するための仕入れが大事になってきます。
つまり何台仕入れをできるか(顧客から買い取れるか)がビジネスの生命線なのです。
1社だけだと足元を見た査定をされますが、複数社いることで競合を意識させて高い査定額を実現できるのです。
一括査定を利用するとカンタンに複数社依頼できる
車一括査定を使うとカンタンに複数社に依頼ができます。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
一度に複数の車買取店による競合をさせることも可能。
短時間で労力をあまりかけずに最高の結果を得ることができるのです。
一括査定のオススメは「カーセンサー」
[st-kaiwa-1504]車一括査定が良いのは分かったけどどれを使えばいいのか分からない・・・[/st-kaiwa-1504]
[st-kaiwa-1512 r]ちょっと待ってね!車一括査定にもデメリットがあるよ。[/st-kaiwa-1512]
車一括査定は高く売れるサービスではありますが、デメリットもあります。それが買取業者からの電話ラッシュ。
買取業者との営業電話や交渉が苦手ではない人は、より多くの買取業者を比較できる「カーセンサー」がオススメです。
カーセンサーは連絡手段をメール要望にする機能や業者を絞りこめる機能できるので、ある程度の電話ラッシュは防ぐことができます。
メール要望機能
業者選択、絞り込み機能
また、どうしても買取業者の交渉が嫌、でも買取額を高くしたい人にはオークションもオススメです。
オークションはネット上で各社が入札をしていく仕組みのため、買取業者との交渉や営業電話は一切ありません。
オークションを運営しているサービス会社が仲介してくれます。
通常の車一括査定でも電話防止機能があり、オークション形式も選べる「カーセンサー」が一番オススメです。
一方でオークションは買取業者との交渉ができないため、車一括査定の比べると買取額が低くなる傾向があります。
電話ラッシュは嫌だけど買取業者との交渉がしたい人は「MOTA」がオススメです。
MOTAは、申し込むと最大20社が入札する仕組み。翌日の18時以降にWEB上で概算査定額が分かります。
その中の上位3社のみと交渉を行い実査定をして買取額を比較できるサービス。
各社も焦って電話をかけてくることがないため、車一括査定のような電話ラッシュを防ぐことができます。
また、複数社との交渉は面倒なのでどこか安心できる買取業者1社だけで良いという場合は、「カーセブン」がオススメです。
カーセブンの社長は、トラブルが多い中古車業界の健全化に向けて立ち上げた団体「JPUC」の代表理事を務めています。
実際にカーセブンは「再査定による減額」や「キャンセルによる違約金」はしないと公言しています。
オリコン顧客満足度調査を見ても、必ずTOP3に入っており、顧客からの評価も昔から継続して高いです。
安心かつ大手の買取業者に依頼したい場合は、「カーセブン」がオススメです。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 個人売買は、自分たちですべて手続などをする必要がある
- 個人売買はトラブルになる可能性が高い
- 一括査定「カーセンサー」であれば楽に高く車売ることができる