「中古の外車は安く買える」
あなたはそんなことを聞いたことはありませんか?
これは事実で、中古の外車は割安感があり一部の人に人気となっています。
しかしそれは、その分買取価格が安いことを意味しているのです。
- これから外車を売ろうと思っているけど安くなるのは本当か
- 外車を売るならどこがいいのかを知りたい
- どんな方法を使えば、元値が高い外車を高く売ることができるのか
この記事は、外車を売りたいけど買取価格が安いのは嫌だと思っている人のために、上記の疑問を解決する内容になっています。
そのまま売ったら確実に損をする外車ですが、この記事に書かれている方法を使えば高く売ることが可能。
買取価格が数十万円変わることもありえるので、一度読むことをオススメします。
外車は購入するときは高いけど売るときは安くなりがち
メルセデスベンツやBMWといえば、誰もが知っている高級外車メーカー。
もちろん新車も国産車に比べると高く、憧れの象徴となるのもうなずけます。
実際に筆者がBMWの正規ディーラーで見積もりを取ったもの。
最新のBMW 320i Mスポーツは、新車で購入すると720万円ほど(最低限のメンテナンスパック・オプション含む)。
しかし、中古車になると、下記のように400万に下がっています。
※出典:カーセンサー
なんと新車で700万円以上する車が、約400万で買えてしまうのです。
もちろん5,000キロ走っているので、ピカピカの新車ではありません。
ただ、日本車(国産車)では、ここまで価格は落ちません。
例えば、BMW 320i Mスポーツと同じぐらいの値段がするクラウン ハイブリッド 3.5 G エグゼクティブ CVTを見てみましょう。
クラウン ハイブリッド 3.5 G エグゼクティブ CVTは新車価格が700万以上します。
そして、下記が中古車の価格。
※出典:カーセンサー
走行距離が1.8万キロ走った中古車でも525万円で販売されています。
先ほど見たBMW 320i Mスポーツは、400万円だったので、100万強ほどクラウンのが高く販売されています。
つまり売るときは、どうしても国産に比べると、外車の方がリセールバリューが低く買取額が安くなるのです。
車好きの人なら外車がリセールバリューが低いのは常識なのです。
現状はリセールがマシになったんだろうか?プジョー307を新車購入して7年乗れば価値はゼロだったからね。
— むぎ太(CAR) (@corolla2205) April 16, 2020
スーパーカーを除いて外国車はドイツ車に限ると思った。 rt
VOLVO乗ってたけどリセールくそ弱かった
— 國士無双a.k.a.バイブ@黒い砂漠 (@mouwakakunai1) March 21, 2020
外車は中古価格下がるの早いんかな
ランクルとか値段全然落ちんのにな
ホンマはRXよりLXがいいけど流石に買えん
釣りは実家の軽トラの荷台に竿ぽいーのGOよ 田舎舐めんな
次の愛車候補(仮)
— TAKEZO (@H_Aru_HaL) March 11, 2020
・H2
・CBR1000RR-R
・(新型隼)
YAMAHAも乗ったことないから興味はあるけど、
現時点で欲しいモデルがないしなー。
外車はリセールが酷いから躊躇してしまう。まあまだまだ先の話だけど!
悩んで色々調べたりしてる時が1番楽しいw
ボルボに限らず外車のリセールって悪いやん……
— りょー (@ryoP_miki) March 8, 2020
車は乗り潰し派なんでリセールはあんまり。。。
— 選ばれたのは○○でした。 (@ayataka_y) March 4, 2020
しかも外車は値崩れがえげつないのでリセールには向いてないです。。。
やっぱ国産買うしかないか!
ここまでのシミュレーション結果を見ると、外車は購入する時は高いけど、売るときは安くなりがちなのが分かります。
外車を売るときに安くなる3つの理由
外車は国産に比べてリセールバリューが低く、買取額が安くなることをお伝えしました。
外車の買取額が安くなるのは以下3つの理由があります。
外車を売るときに安くなりがちな理由3つ
- 理由1.走行距離によるマイナス割合が国産車より高い
- 理由2.国産車に比べてそもそもの需要が低い
- 理由3.故障のリスクが高い
理由1.走行距離によるマイナス割合が国産車より高い
車の買取価格を決める大きな要因は走行距離です。
車買取の査定基準を作っているJAAI では、走行距離による評価を国産車と外車で分けています。
例えば、乗用車、ワゴン、オフロードの
国産車の走行距離に対する増減表
※出典:JAAI
外車(輸入車)の走行距離に対する増減表
例えば、走行距離40のところで見ると
- 国産車:55~78ヶ月(79ヶ月以上経っていると減額)
- 外車:49~66ヶ月(67ヶ月以上経っていると減額)
が標準となっています。
つまり、同じ走行距離でも外車の方が減額が早くされてしまうということです。
車は使用年数が延びれば延びるほど、走行距離も多くなります。
査定基準では、「一般的に何年経った車は何万キロは走っているだろう」という指標があり、それが「標準走行キロ」というもの。
当然標準走行キロより下回っていれば「走行距離が少ない車」としてプラス査定に、上回っていれば「過走行車」としてマイナス査定となります。
つまり、外車の方が過走行車に対するマイナス評価が大きくなるということ。
国産車と同じ年式、同じ走行距離だったとしても、外車の方が多くマイナスされてしまうのです。
理由2.国産車に比べてそもそもの需要が低い
車は全員が全員こだわって購入するとは限りません。
「乗れればいい」「無難な車が欲しい」という需要が多く、国産車はこうした層に売れています。
対する外車は「人と違う車に乗りたい」「プレミアム感が欲しい」という、国産車とは違う需要に応えるもの。
中古車はどうしても価格(コスパ)が最優先になるため、国産車の需要が高く、外車は需要が低くなってしまうのです。
理由3.故障のリスクが高い
品質が上がっているとはいえ、外車は故障のリスクが高いと言われています。
また、故障の際の部品も場合によっては、海外から取り寄せになるため、高くつきます。
外車の新車が売れる理由の一つが、手厚い保証サービス。
3年または5年の保証が付いているので安心して乗れますが、中古車になるとそうはいきません。
事実、中古車販売大手のガリバーでも、外車の保証は国産車に比べると基準が厳しくなっています。
保証サービス | 外車 | 国産車 |
---|---|---|
1ヶ月保証 | 年式無制限、走行距離20万キロ以下 | なし |
3ヶ月保証 | なし | 年式無制限、走行距離20万キロ以下 |
6ヶ月保証 | モデル年式経過14年未満、走行距離10万キロ以下 | 初年度登録後15年未満、走行距離15万キロ以下 |
1年保証 | モデル年式経過7年未満、走行距離7万キロ以下 | 初年度登録後10年未満、走行距離10万キロ以下 |
3年保証 | モデル年式経過5年未満、走行距離5万キロ以下 | なし |
5年保証 | ||
10年保証 | なし | 【普通車】初年度登録後7年未満、走行距離7万キロ以下 |
【軽自動車】初年度登録後6年未満、走行距離6万キロ以下 |
※出典:ガリバー
ガリバーでは明確に「外車は故障が多い」とは記載していませんが、外車は長期保証の対象外となっています。
その他の保証サービスでも全て外車の方が条件が厳しく、外車は故障のリスクが高いと推察できます。
外車を売るならどこがいいの?
外車は一般的な買取店からしたら非常にリスクの高い商品で、買取額を安くせざるを得ないのです。
しかし元は高い車なので、外車の価値をしっかり見極めできるところに売れば、高く売ることが可能。
そこで本章では、外車の売り先として4つの候補を挙げ、それぞれの特徴を紹介していきます。
外車の売り先 | 買取額 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
---|---|---|---|---|
国産車ディーラー | 安い | 手軽 | 買取額が低い | |
外車ディーラー | 安い | 知識があり手軽 | 買取額が低い | |
一般的な車買取業者 | 普通 | 見つけやすい | 専門店には敵わない | |
外車専門の買取業者 | 高い | 高く売れる | 見つけにくい |
1.国産車ディーラー
国産車ディーラーは外車の売り先としては最もオススメできません。
ディーラーなのでそもそもの買取額が安い上、外車は再販のアテがないので更に安く買い取られてしまいます。
2.外車ディーラー
外車ディーラーは知識こそ豊富ですが、ディーラーということで買取額は安め。
不具合があっても自社で直せるので、国産車ディーラーよりは高く買い取ってくれますが、あまり期待はできません。
3.一般的な車買取業者
ガリバーやビッグモーターなどの一般的な車買取業者は、どこにでもあるから見つけやすいというのがメリット。
ディーラーに比べれば買取価格も期待できます。
しかしここまでの説明で分かる通り、高価買取が期待できるかと言えばそうでもありません。
4.外車専門の買取業者
最もオススメなのが、外車専門の買取業者。
外車を専門に取り扱っているため、中古の外車を欲しがっているお客さんをたくさん抱えています。
そうした人にダイレクトに販売ができるため、専門業者は強いのです。
また、オプション品やグレードなど、細かい点までしっかり評価してくれるのも専門業者も強みです。
でも、外車専門の買取業者は数が少なく、探しにくいのがデメリット。
そこで次章では、外車専門の買取業者をカンタンに探せる方法を紹介します。
カーセンサーなら外車専門の買取業者も多数参加している
外車買取業者は、街中を走っていてもそう簡単に見つかるものではありません。
また、お店にふらっと入って買取をお願いする場合、基本的に安く買い取られてしまいます。
そこでオススメなのがカーセンサーの車一括査定を使うこと。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
中古車情報サイトで有名なカーセンサーは、多くの外車専門の買取業者が参加しています。
カーセンサーで外車専門業者を複数社に査定依頼をする
カーセンサーは他の車一括査定に比べて参加業者が圧倒的に多いという特徴があります。
各一括査定の参加業者数
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー:300社以上
- ナビクル:100社以上
もちろん、その分、外車専門の買取業者も多数参加しています。
メーカーもドイツ車を始め、アメ車など、世界中のメーカーが査定できるようになっています。
カーセンサーで査定可能な原産国
ドイツ、アメリカ、イタリア、フランス、韓国、イギリス、カナダ、スペイン、イギリス、ベルギー、オランダ、チェコ、ルーマニア、スロベニア、ロシア、オーストリア、タイ、マレーシア、インド、南アフリカ
試しにカーセンサーの一括査定でドイツ車のベンツCLAクラスを東京都千代田区(1000001)で入力したところ下記6社が出てきました。
アップル、ビッグモーターは、普通の買取業者ですが、トップランク、BUBU、AVIX、T.U.Cは外車専門の中古車業者。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 外車は買う時は高いが売るときは安くなりがちというのは事実
- シミュレーションの結果、同条件の国産車より約15%ほど買取額が安くなる
- 外車は国産車に比べて中古の需要が低く、故障リスクが高いのが買取価格が安い理由
- 外車を売るなら専門業者がオススメだが、数が少なく探しにくいのがデメリット
- カーセンサーを使えば、見つけにくい外車専門の買取業者がカンタンに見つかる
外車の売るときによくある質問と回答
Q1.外車は売るときは安くなるって本当?
外車は、買うときの価格に比べて、売るときは安い傾向があります。
いわゆる外車はリセールバリューが低い傾向にあります。
詳しくは「外車は購入するときは高いけど売るときは安くなりがち」をご確認ください。
Q2.外車を高く売るにはどうしたらいい?
外車を高く売るなら、外車専門の買取業者複数社に査定依頼をして競争させましょう。
どうしても1社のみだと、買い叩かれてしまいます。
複数社いると、ライバルが存在するため、自然と競争が起こり高く売ることができます。
カーセンサーの車一括査定を使うと、外車専門の買取業者を複数社探すことができます。
詳しくは「カーセンサーなら外車専門の買取業者も多数参加している」をご確認ください。