車を高く売る方法を模索して情報収集していると「オークション代行」というのを目にすることがあります。
実は、多くのディーラーや買取業者は買い取った車を「オークション市場」と呼ばれるところに転売します。
下記、youtubeを見ると、イメージが掴みやすいと思います。
そこで、生まれたのが「オークション代行業者」です。
オークション代行業者を使えば、オークション出品をやってもらえます。
そこで本記事では、オークション代行業者を使うことで本当に高く売れるのか、デメリットはないのかについてお伝えします。
\愛車の最高額をチェック/
車は買取業者が競い合うことでどんどん査定額が上がります。
車一括査定を使うと、あなたの売却予定の車に得意な買取業者が複数社見つかります。
買取業者同士が競い合うため、特に交渉せずとも最高額がチェックできます。
※必ずしも売る必要はありません。相場をチェックするだけOKです。
そもそもオークションとは?
まずは最初に「オークション」について、簡単に説明します。
中古車は、買取業者と販売店の間にオークション会場が存在します。
魚介類や農産物にも仲買人や卸(おろし)と呼ばれる中間業者が存在しているのと理屈は同じです。
中古車として販売される前に様々な手数料が掛かっている
つまり、車を買取されてから次の中古車として販売されるまでに、様々な利益や手数料が上乗せされているということ。
中古車として販売されるまでの手数料はこんなにもある
- 売主 → 買取業者やディーラーに売却
- ①買取業者やディーラーの手数料+利益
- 買取業者やディーラーがオークション市場に出品 → オークション市場に掲載
- ②オークション市場の出品手数料など
- オークション市場 → 中古車販売店が落札
- ③オークション市場の落札手数料など
- 中古車販売店 → 中古車購入者
- ④中古車販売店の手数料+利益
具体的な手数料はオークション市場や車種によって異なりますが、このように次の買主に届くまでに様々な手数料が上乗せされているわけです。
話を分かりやすくするために、中古車として200万円で売れらている車がいくらぐらいで買取されたのかを予想します。
200万円で売られていた中古車の場合
- ④中古車販売店の手数料+利益:10万~20万円
- ③オークション市場の落札手数料など:3~20万円
- ②オークション市場の出品手数料など:8~20万円
- ①買取業者やディーラーの手数料+利益:10~20万
- ①+②+③+④=31~80万円
※車種やオークション市場により異なる
ざっくり中古車販売価格の10%~40%ぐらいは手数料などが入っているということ。
そこで登場したのがオークション代行業者なのです。
オークション代行業者を使うメリットとデメリット
そこで登場したのがオークション代行業者。
一般では参加できないオークションの出品を代わりにやってくれるのです。
オークション代行業者のメリット
オークション代行業者を使うと、前述した「①買取業者やディーラーの手数料+利益:10~20万」が無くなります。
つまり、買取業者の手数料や利益分は高く売れる可能性があるということ。
オークション代行のデメリット
単純に考えると、ディーラーや買取業者に売るよりも良さそうなオークション代行ですがデメリットがいくつかあります。
オークション代行の4つのデメリット
- オークション代行手数料がかかる
- 手続きがめんどくさい
- 落札されない可能性がある
- 落札後にクレームになる可能性がある
デメリット①オークション代行手数料がかかる
一般人では、出品から手続きを行ってくれるのがオークション代行業者。
最大のメリットは、ディーラーや買取業者の手数料や利益が無くなることです。
ただし、その分、オークション代行の手数料がかかります。
主なオークション代行業者の手数料一覧
- オークサポート:40,000円
- カーオークション.jp:39,800円(150万円未満)、44,800円(150~300万未満)、49,800円(300~500万未満)、落札額の1%(500万以上)
※価格はすべて税別
ご覧のように手数料で4万円以上は掛かってしまいます。
ただし、支払いは成功報酬、つまり落札された場合のみ。
もし落札されなければ、手数料は支払う必要はありません。
また、別途、出品料や成約料、陸送費用などもかかります。
費用項目 | 費用 | 条件 |
---|---|---|
代行手数料 | 30,000~50,000円程度 | |
出品料 | 10,000~30,000円程度 | |
成約料 | 10,000~30,000円程度 | ※落札された時のみ |
陸送費(往路) | 10,000~30,000円程度 | |
陸送費(往路) | 10,000~30,000円程度 | ※落札されなかった時のみ |
キャンセル料 | 0~30,000円程度 | ※落札されず、再出品しない場合に必要 |
再出品料 | 10,000~30,000円程度 | ※落札されず、再出品する場合に必要 |
成功報酬という落とし穴
一見すると、落札されなければ手数料を払う必要がないため、メリットがあるように思えます。
もちろん、成功報酬自体はメリットなのですが、副次的に大きなデメリットになるのです。
それが、落札金額が安めに設定されてしまうということ。
落札は、出品側が最低落札価格を決めて、それ以上で入札があった場合は成立となります。
オークション代行業者は基本的に「落札された時の成功報酬」で儲けています。
つまり、オークション代行業者としては、落札が成立するようにするために「低めの最低入札価格」しがちなのです。
もちろん、この最低入札価格は、オークション代行業者と話し合って決めることも可能です。
ただし、落札される適切な相場がわからなければ、オークション代行業者から提案される最低入札価格を信じがち。
結果的に買取業者の買取額よりも低い価格で落札される可能性があるというわけです。
②手続きがめんどくさい
2つ目のデメリットが手続などが面倒ということ。
手続きというのは、出品や書類の準備のこと。
もちろん、ディーラーや買取業者に売却する時も書類の準備は必要です。
ただし、オークション代行業者の場合は、買取業者のように直接顔を合わせながら話し合うことができません。
基本的なやり取りは、メールと電話のみとなり、書類などもすべて郵送で行います。
対して、買取業者の場合は、書類の準備や書き方など、直接顔を合わせながらその場で相談ができます。
つまり、オークション代行は、初心者には戸惑うことが多く不向きということです。
③落札されない可能性がある
オークションが成立するには、出品側が最低落札価格を決める必要があります。
もし最低入札価格に届かず落札が成立しなければ、キャンセルもしくは再出品する必要があります。
再度、表を見てもらうと分かりますが、実はキャンセルや再出品に、再度費用がかかるのです。
費用項目 | 費用 | 条件 |
---|---|---|
代行手数料 | 30,000~50,000円程度 | |
出品料 | 10,000~30,000円程度 | |
成約料 | 10,000~30,000円程度 | ※落札された時のみ |
陸送費(往路) | 10,000~30,000円程度 | |
陸送費(往路) | 10,000~30,000円程度 | ※落札されなかった時のみ |
キャンセル料 | 0~30,000円程度 | ※落札されず、再出品しない場合に必要 |
再出品料 | 10,000~30,000円程度 | ※落札されず、再出品する場合に必要 |
これらの費用はあなたが負担することになります。
再出品を重ねるたびに、再出品料がかさむことから、どんどん費用負担が増え、最終的な売却金額は結果的に低くなるリスクがあるのです。
④落札後にクレームになる可能性がある
仮に落札が成立した後に車に欠陥などが見つかると、落札者からクレームが届きます。
もちろん、まずはオークション代行業者にクレームを受けますが、解決はあなたがする必要があります。
ディーラーや買取業者であれば、査定士の方が現物を見て、査定額を決めています。
対して、オークション代行業者は現物を見ておりません。
つまり、オークション代行業者で売る場合は、クレーム処理をする覚悟が必要という訳です。
オークション代行業者はオススメできない
見てきたようにオークション代行は、車買取業者よりも高く売れる可能性がある一方、多くのデメリットがありました。
オークション代行の4つのデメリット
- オークション代行手数料がかかる
- 手続きがめんどくさい
- 落札されない可能性がある
- 落札後にクレームになる可能性がある
しかも高く売れる可能性も正直なところそこまで高くありません。
リスクとリターンの兼ね合いを考えると、業界に精通している玄人であればオークション代行はオススメできますが、素人には全くオススメできません。
車を売るなら買取業者がオススメ
車を売るのは、下記5つの方法があります。
5つの車売却方法を「手間、安心・トラブル、売却金額」で点数付けしました。
車を売る方法 | 手間 | 安心・トラブル | 売却金額 | 総合点 |
---|---|---|---|---|
車下取り | 11 | |||
車買取業者1社 | 10 | |||
車一括査定 (車買取業者複数→1社に絞る) |
11.5 | |||
オークション代行 (業者オークション) |
8 | |||
個人売買(他人) | 7 | |||
個人売買(親・兄弟など) | 12 |
車売る方法のオススメランキング
- 1位:個人売買(親・兄弟・親戚など)
- 2位:車一括査定(複数の買取業者→車買取業者1社)
- 3位:車下取り
- 4位:車買取業者
- 5位:オークション代行
- 6位:個人売買(ヤフオクなど)
オークション代行に比べ、車買取業者が勝っている点は、確実に売却できるという安心感。
さらには、オークション代行よりも結果的に高く売れる可能性も秘めています。
車買取業者に複数査定すると買い叩かれない
車買取業者1社にするとどうしても足元を見た査定額になりがち。
そこで、買い叩かれない鉄則が複数業者に査定を取ること。
1社だけだと足元を見た査定をされますが、複数社いることで競合を意識させて高い査定額を実現できるのです。
Twitterを見ても各業者で査定額に差が出ていることが分かると思います。
車の買取査定した結果
— crown10th (@crown10th) May 22, 2022
上から査定順
ビッグモーター 40万
カーチス 45万
ネクステージ 40万
ラビット 50万
オートバックス 40万
アップル 35万
カーセブン 26万
ユーカーパック(オークション形式) 29万
【今回の買取例】
— 工場長 シゲさん【改良型NX納車待ち】 (@aiko15junky) January 10, 2023
某Tディーラー:230万円(買ったところ)
ビッグモーター:245万円(少し高い)
ネクステージ:250万円(ちょっと上乗せ)
某Lディーラー:270万円(下取りとして)
ラビットさん:272万円(素晴らしい)
義父の車を売却するため、四社の中古車買取業者に同時間に査定に来てもらいました。
— 岡 洋介 / Snapmart CEO (@yosukeoka) January 6, 2019
結果を名刺に書いて頂き、一番高い所に売却。結果は
カーセブン:87.5万
ビッグモーター:72.5万
ラビット:72.3万
アップル:66万
日産ディーラー:55万
こんなに差が出るのか。。。
同時刻一斉査定&入札お薦めです。 pic.twitter.com/rqaZRTBWsl
一括査定を利用するとカンタンに複数社依頼できる
車一括査定を使うとカンタンに複数社に依頼ができます。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
一度に複数の車買取店による競合をさせることも可能。
短時間で労力をあまりかけずに最高の結果を得ることができるのです。
ちなみに4社の査定額です。
— りーさん🐲 (@RO_HONE) April 24, 2023
名刺の裏に金額を書いてもらい、各社から別々に私が受け取って、せーので裏返して査定額を見ました笑
ビッグモーターが1番でしたが、後から減額するな、したら他で売ると念押ししました。 pic.twitter.com/RJvCFfJCcA
🚗のはようごさいます🚙
— 名倉│昭和式子育てオヤジ (@tana_car9) September 7, 2022
一括査定、3社同時に来てもらって入札形式と言うのを試してみた!
次の車を買うお店下取り査定してもらった額は110万だったので、下限を110万に設定して入札してもらった結果は…
131.4万🎉🥳この数字が出るとは意外だったけど、高ければ高い方がいい!#ネクステージ https://t.co/3wfewa43xz pic.twitter.com/3b8YlXPopb
ハリアー(1年8ヶ月、3.3万キロ)売却まとめ
— かっち (@kacchi25) August 22, 2022
一括査定価格が331万円(入札時+20万)
ディーラー下取りが220万
目安に使用したダイハツAI査定が278万
なお購入価格が諸税含めて313万、残債234万
車を売るなら
①ダイハツAI査定で相場把握
②MOTA一括査定で入札価格把握
③現車一括査定(3社)→名刺裏入札 pic.twitter.com/hQO0QAXHBn
約150万円で購入した平成26年初登録の中古車。4社を集めて入札した結果、めちゃくちゃな価格差。最低298000円、最高633000円。(なお事前のオートバックス査定は50万円)4万キロ以上走ったので、元は取ったと思う。あとは新車の到着を待つのみ。 pic.twitter.com/jellMQjF2I
— 軍手@C101新刊委託中! (@gunziotaku) December 7, 2021
一括査定のオススメは「カーセンサー」
[st-kaiwa-1504]車一括査定が良いのは分かったけどどれを使えばいいのか分からない・・・[/st-kaiwa-1504]
[st-kaiwa-1512 r]ちょっと待ってね!車一括査定にもデメリットがあるよ。[/st-kaiwa-1512]
車一括査定は高く売れるサービスではありますが、デメリットもあります。それが買取業者からの電話ラッシュ。
買取業者との営業電話や交渉が苦手ではない人は、より多くの買取業者を比較できる「カーセンサー」がオススメです。
カーセンサーは連絡手段をメール要望にする機能や業者を絞りこめる機能できるので、ある程度の電話ラッシュは防ぐことができます。
メール要望機能
業者選択、絞り込み機能
また、どうしても買取業者の交渉が嫌、でも買取額を高くしたい人にはオークションもオススメです。
オークションはネット上で各社が入札をしていく仕組みのため、買取業者との交渉や営業電話は一切ありません。
オークションを運営しているサービス会社が仲介してくれます。
通常の車一括査定でも電話防止機能があり、オークション形式も選べる「カーセンサー」が一番オススメです。
一方でオークションは買取業者との交渉ができないため、車一括査定の比べると買取額が低くなる傾向があります。
電話ラッシュは嫌だけど買取業者との交渉がしたい人は「MOTA」がオススメです。
MOTAは、申し込むと最大20社が入札する仕組み。翌日の18時以降にWEB上で概算査定額が分かります。
その中の上位3社のみと交渉を行い実査定をして買取額を比較できるサービス。
各社も焦って電話をかけてくることがないため、車一括査定のような電話ラッシュを防ぐことができます。
また、複数社との交渉は面倒なのでどこか安心できる買取業者1社だけで良いという場合は、「カーセブン」がオススメです。
カーセブンの社長は、トラブルが多い中古車業界の健全化に向けて立ち上げた団体「JPUC」の代表理事を務めています。
実際にカーセブンは「再査定による減額」や「キャンセルによる違約金」はしないと公言しています。
オリコン顧客満足度調査を見ても、必ずTOP3に入っており、顧客からの評価も昔から継続して高いです。
安心かつ大手の買取業者に依頼したい場合は、「カーセブン」がオススメです。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 売却された車の多くは、オークション市場に流れる
- オークション市場は業者しか参加することができない
- オークション代行業者はあるが、デメリットが多く素人にはオススメできない
- 素人にオススメは買取業者で高く売るなら車一括査定「カーセンサー」を使う