「車買取 相場」や「車売却 相場」「車査定 相場」などを調べるといくつかの紹介サイトが出てきます。
ただし、残念なことに買取相場の精度のことはあまり語られていません。
買取相場サイトの中には、デタラメな相場を算出するサイトも数多くあるのです。
そこで、当サイトは元査定士である筆者がプロが実際に使っている正しい買取相場を調べ方をお伝えします。
注意:個人情報の入力サイトは買取相場サイトではない
まず最初に相場サイトを紹介する前に知っておいてほしいことがあります。
それは車売るときの買取相場を調べるときにNGとなるサイトがあるということ。
NGサイトは「個人情報を入力するサイト」。
そのため前提条件として、買取相場を調べるだけなら個人情報を入力するサイトは最初から利用しないでください。
国民生活センターのトラブル事例に報告されている
何かトラブルに巻き込まれた時に相談する国民生活センターにも下記報告されています。
【事例7】車の価値を見るために査定サイトを利用したら・・・
インターネットで、無料で自動車を査定するサイトがあったので、現状の車の評価をしてもらうために依頼したら、多数の業者から買い取りの勧誘電話がかかってきて困っている。後日サイトの詳細を見たら、6 社に対して同時に査定依頼する仕組みになっており、依頼した以外の業者から電話がかかって来る場合があるとの記載があった。文字が小さく、目につきにくいので気がつかなかった。こんなに勧誘の電話があることがわかっていたら査定は依頼しなかった。(2011 年 10 月受付 40 歳代 男性 給与生活者 大阪府)
※出典:国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」より
そして、国民生活センターから消費者へのアドバイスとして下記を上げています。
査定サイトへ個人情報を書き込むと、買い取りの勧誘がある
査定のためのインターネット上のサイトは、事業者が顧客を探すためのもので、上手に利用すれば、時間をかけずに複数事業者からの見積もりがとれるなどの利点もある。しかし、「たくさんの業者から勧誘の電話や訪問がある」「自分の車の価値を知りたかっただけなのに勧誘がしつこい」といった相談が寄せられている。査定サイトへ個人情報を書き込むことは、その後に勧誘があることだと認識しておくこと。
「個人情報を書き込むサイトは、その後に勧誘があると認識すること」と書かれています。
個人情報の入力サイト例
買取業者への査定依頼をするサイトかどうかは「個人情報(住所や電話番号)の入力を求められている」かどうかで分かります。
車査定サイトで中には目立つ位置に
- 「愛車がいくらかスグわかる!」
- 「愛車の最高額がわかる!」
と書かれているのですぐに愛車の値段が分かりそうな気がします。
でもよく見てください。個人情報を入力する欄がだいたいあります。
個人情報を入力するサイトは買取業者へ個人情報が流れてしつこい営業を受けます。
買取業者からするとあなたが相場を見たいだけではなく、実際に売る気があると思ってしまうので、当然ですよね。
個人情報なし・匿名で買取相場が分かるオススメサイト一覧
2025年1月現在の個人情報の入力なしで買取相場が調べられるサイトは下記の通りです。
サイトの種類/名称 | 個人情報 | 所要時間 | 使用難易度 | 精度 | オススメ度 | |
---|---|---|---|---|---|---|
シミュレーション | グーネット買取 | 不要(※) | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | 車買取相場データベース | 不要 | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | ズバット車買取 | 不要(※) | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | ナビクル | 不要(※) | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | タウ※事故車専門 | 不要(※) | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | トヨタ | 不要 | 1分 | 易 | ||
シミュレーション | 日産 | 不要 | 1分 | 易 | ||
実績 | ガリバー | 不要(※) | 1分 | 易 | ||
実績 | カービュー買取 | 不要(※) | 2分 | 中 | ||
中古車情報 | グーネット中古車 | 不要 | 1分 | 中 | ||
中古車情報 | カーセンサー | 不要 | 1分 | 中 | ||
オークション | オークサポート | 不要(※) | 2分 | 難 | ||
オークション | カーオークション.jp | 不要(※) | 3分 | 難 |
※個人情報を入れる査定依頼もあるので注意
買取相場を調べるときのオススメ順
- 買取相場のシミュレーションサイト、事故車シミュレーションサイト※事故車の方
- 売却の実績まとめサイト
- 中古車販売サイト
- オークションサイト
ただ、先に述べておきますが、実際の査定額は「実際に車を見て査定してみないと分からない」ことは理解しておいてください。
車種・走行距離・年式は合わせる
買取相場の精度を上げるために「車種・走行距離・年式」の3つは必ず一致させてください。
査定額に影響する項目(優先順位順)
- 車種
- 走行距離
- 年式
- 修復歴
- グレード
- カラー
- 車検残り有無
- パーツ
査定額の基準については下記記事で詳しく解説しています。
①シミュレーションサイト
シミュレーションサイトの特徴
- カンタンで初心者におすすめ
- 過去のデータを元にシミュレーションしており、買取相場精度が今一な時がある
シミュレーションサイトには、大きく分けて下記の2種類があります。
- メーカーの公式サイト「下取りシミュレーション」
- 車査定サイトの「買取相場シミュレーション」
下取りシミュレーションサイト
ただし、この2サイトはあまり正確ではないと思ってください。
なぜならこの2サイトは走行距離の入力ができないから。
走行距離は、査定額に大きな影響を与える要因。
1,000キロの自動車も20万キロ走った自動車も査定額が一緒であるわけがないのは理解できますよね・・・
買取シミュレーションサイト
買取相場シミュレーションについては、下記に挙げた4サイトの利用がオススメです。
ズバット車買取比較とナビクルは「車一括査定」というサービスを提供しているサイト。
車一括査定の申し込みには個人情報が必要であり、買取業者から営業電話が鬼のようにかかってきます。
実は、この2サイトは個人情報不要で、サイト内にて相場を調べる機能も備えているのです。
そこで各サイトの使い方を下記に画像付きで紹介していきますのでご覧ください。
グーネット買取で相場を調べる方法
1.グーネット買取からメーカー、車種名、年式を選択して無料買取相場検索を開始をクリックする。
2.車体の色などの詳細と郵便番号、メールアドレスを入力して「今の愛車の価格を調べる」をクリックする。
3.すると下記のように半年後までの予想買取相場結果が見られます。
グーネットは中古車の在庫検索サイトもやっていることから、中古車情報を豊富に持っています。
筆者がいくつかの車種で調べた限り、かなり精度がいい買取相場が算出されます。
また、グーネット買取は買取強化している店舗も出てくるため、査定依頼も同時に行えます。(任意)
車買取相場データベースで車買取相場を調べる方法
1.車買取相場データベースにアクセスして、メーカー、車種、年式、走行距離、グレード(任意)、色系統(任意)を選択し、「分析レポートを見る」をクリック。
すると約5秒ぐらいすると、買取相場が算出されます。
結果を見ると分かる通り、現在の相場~7年後の相場までを出してくれます。
買取相場精度も高く、とてもおすすめできるサイトです。
ズバット車買取比較で査定相場を調べる方法
1.ズバット車買取トップページから「中古車の査定相場」を選択
2.メーカー、車種の入力の後、「あなたの愛車の査定相場をチェック!」
3.上に出てくる相場はいったん無視して、下記の詳細条件を入力する
上の相場は「車種全体の相場」であるため、詳細条件を入力します。
そうすると下部に条件別で実際の相場が表示されます。
画像をご覧になると分かる通り、今後の相場変動についてもこれまでの実績から大まかに表示されます。
ナビクルで車売る相場を調べる方法
1.ナビクルのトップページから「下取り・買取相場」を選択する
2.メーカー、車種を選択する
3.年式や走行距離、グレードなどの詳細条件の入力
4.下取り、買取相場の提示
ナビクルでも相場については過去の結果をもとに将来の予想データを算出。
また特筆すべきなのはディーラーの下取り相場と、買取業者の買取相場についての比較ができる点でしょう。
ただし、両サイトで同じアルファードの査定結果を比較してみると、なんと約60万円もの差額が出てしまいました。
- ズバット車買取で算出された相場:213万円
- ナビクルで算出された相場:276.2万円
これはサイトが集計しているデータの違いにもよるのですが、少し差が大きいですよね。
事故車のシミュレーションサイト
事故車専用のシミュレーションサイトもあります。
事故車専門の買取業者「タウ」が、公開しています。
こちらも下記に手順通りに載せておきますのでご覧ください。
タウで事故車の買取相場を調べる方法
1.メーカー・車種・年式を選択する
2.損傷の度合いについて選択する
3.査定相場の提示
ご覧の通り、個人情報不要でサクッと予想金額が提示されました。
あくまで予想ではありますが、事故車ではこの金額が適用されるケースが多く、部品&鉄としての素材代金として、専門業者では非常に高く売ることが可能になります。
②売却実績のまとめたサイト
売却実績のまとめサイト特徴
- 調べたい車種が無い可能性が高い
- データが古くなっている可能性が高い
利用者の実績をまとめたサイトには、下記のようなものがあります。
ガリバーもカービューも選択していくだけなので、細かい説明は割愛します。
結果としては下記のように査定実績を元に一覧にまとめられています。
実績をまとめたサイトは「あなたの車と全く同じ条件の査定結果が見つけにくい」という弱点があります。
また、買取相場は時期によっても大きく左右されます。半年前のデータを見ても仕方ないのです。
実績をまとめたサイトではレビュー自体が集まるまでに時間がかかり、ある程度蓄積されてきた「相場データでも古くなっている」と言えます。
そのため筆者としては正確な情報をゲットできる可能性が極めて低いことから、あまり積極的にはオススメできないと結論付けています。
③中古車情報サイト
中古車情報サイトの特徴
- 今現在の中古車販売価格から予想するため精度が高い
- 調べるのがめんどくさい
中古車情報サイトは、下記2サイトを調べれば十分です。
この2つのサイトは中古車情報サイトの二大巨頭で毎日中古車情報が更新。
買い取られた車は、業者オークションと呼ばれる市場に流れて、中古車販売店が買取、中古車として販売されます。
つまりこの中古車販売価格からオークションの手数料や中古車販売会社や買取業者の利益・手数料を引けば大よその買取相場は分かります。
大よそそれらの費用をひっくるめると、中古車販売価格の20~30%ぐらい掛かっています。
中古車販売価格から予想した買取相場
- 買取相場=中古車販売価格×70%~80%
「グーネット中古車」を例に買取相場の予想価格の出し方を下記に紹介しておきます。
グーで買取相場を調べる方法
1.メーカー、車種の指定をする(地域は全国でOK)
2.グレードや年式、走行距離などの詳細条件を指定する
3.ヒットした車種から、逆算して予想する
この価格には、20~30%程度の手数料や利益が含まれているということです。
つまり今回の例でいくと、買取相場は下記のように計算できます。
- 車買取相場=160.8万円×70%~80%≒112~144万円
④オークションサイト
売却実績のまとめサイト特徴
- 調べるのが素人では少し難しい
- 買取相場の精度は高い
車の下取りや買取をするときに、参考にするのがオークション相場です。
一般の人では、オークション相場は調べることが出来ません。
ただし、オークション代行業者のサイトを見ると、オークションに出ている車の情報が閲覧できます。
また、業者オークションの落札情報サイトが最も正確性が高いです。
また業界の裏話ですが、買取業者側からすると「オークションの落札価格で車買取をすれば、最悪の場合でも赤字になることはない」と思っています。
そのため買取業者もオークションの落札価格をチェックして、その金額を上限に設定していることが多いのです。
そしてオークションで実際に落札されている価格を調べられるのが、下記のようなサイトです。
を例に使い方を紹介します
カーオークション.jpで買取相場を調べる方法
1.メーカー、車種、年式、走行距離などの条件を分かる範囲で入力して、検索開始
2.落札情報の提示
カーオークション.jpは見ても分かるように落札価格の推移が視覚的に分かりやすく表現されています。
全国のオークション会場が対象となっているため「新しいデータがチェックできる」というメリットがあります。
実際のオークションデータなので、精度は間違いないと思っていいでしょう。
[CVT_カーオークションjp]
車を高く売るにはどうすればいい?
車を売る人は、実車(現物)を見て査定をしてもらわなければなりません。
現物を見ないと、車の状態(傷の有無など)が分からず、査定額を出しようがありません。
当たり前ですが、買取業者に査定してもらうためには、個人情報を入力する必要があります。
車一括査定を使うと高く売れる
車一括査定を使うと高く売れる可能性がグッと上がります。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
車一括査定は、買取業者にしてみるとライバルがいることになります。
買取業者は、基本的に安く買いたたきたいため、足元をみた査定額を提示してきます。
車の査定額というのは、買取業者間で差が大きいのです。
車の買取査定した結果
— crown10th (@crown10th) May 22, 2022
上から査定順
ビッグモーター 40万
カーチス 45万
ネクステージ 40万
ラビット 50万
オートバックス 40万
アップル 35万
カーセブン 26万
ユーカーパック(オークション形式) 29万
【今回の買取例】
— 工場長 シゲさん【改良型NX納車待ち】 (@aiko15junky) January 10, 2023
某Tディーラー:230万円(買ったところ)
ビッグモーター:245万円(少し高い)
ネクステージ:250万円(ちょっと上乗せ)
某Lディーラー:270万円(下取りとして)
ラビットさん:272万円(素晴らしい)
義父の車を売却するため、四社の中古車買取業者に同時間に査定に来てもらいました。
— 岡 洋介 / Snapmart CEO (@yosukeoka) January 6, 2019
結果を名刺に書いて頂き、一番高い所に売却。結果は
カーセブン:87.5万
ビッグモーター:72.5万
ラビット:72.3万
アップル:66万
日産ディーラー:55万
こんなに差が出るのか。。。
同時刻一斉査定&入札お薦めです。 pic.twitter.com/rqaZRTBWsl
車一括査定を使えば、ライバルがいることになるので足元を見た査定額は提示にし難くなります。
ちなみに4社の査定額です。
— りーさん🐲 (@RO_HONE) April 24, 2023
名刺の裏に金額を書いてもらい、各社から別々に私が受け取って、せーので裏返して査定額を見ました笑
ビッグモーターが1番でしたが、後から減額するな、したら他で売ると念押ししました。 pic.twitter.com/RJvCFfJCcA
🚗のはようごさいます🚙
— 名倉│昭和式子育てオヤジ (@tana_car9) September 7, 2022
一括査定、3社同時に来てもらって入札形式と言うのを試してみた!
次の車を買うお店下取り査定してもらった額は110万だったので、下限を110万に設定して入札してもらった結果は…
131.4万🎉🥳この数字が出るとは意外だったけど、高ければ高い方がいい!#ネクステージ https://t.co/3wfewa43xz pic.twitter.com/3b8YlXPopb
ハリアー(1年8ヶ月、3.3万キロ)売却まとめ
— かっち (@kacchi25) August 22, 2022
一括査定価格が331万円(入札時+20万)
ディーラー下取りが220万
目安に使用したダイハツAI査定が278万
なお購入価格が諸税含めて313万、残債234万
車を売るなら
①ダイハツAI査定で相場把握
②MOTA一括査定で入札価格把握
③現車一括査定(3社)→名刺裏入札 pic.twitter.com/hQO0QAXHBn
約150万円で購入した平成26年初登録の中古車。4社を集めて入札した結果、めちゃくちゃな価格差。最低298000円、最高633000円。(なお事前のオートバックス査定は50万円)4万キロ以上走ったので、元は取ったと思う。あとは新車の到着を待つのみ。 pic.twitter.com/jellMQjF2I
— 軍手@C101新刊委託中! (@gunziotaku) December 7, 2021
一括査定のおすすめは「カーセンサー」
[st-kaiwa-1504]車一括査定が良いのは分かったけどどれを使えばいいのか分からない・・・[/st-kaiwa-1504]
[st-kaiwa-1512 r]ちょっと待ってね!車一括査定にもデメリットがあるよ。[/st-kaiwa-1512]
車一括査定は高く売れるサービスではありますが、デメリットもあります。それが買取業者からの電話ラッシュ。
買取業者との営業電話や交渉が苦手ではない人は、より多くの買取業者を比較できる「カーセンサー」がオススメです。
カーセンサーは連絡手段をメール要望にする機能や業者を絞りこめる機能できるので、ある程度の電話ラッシュは防ぐことができます。
メール要望機能
業者選択、絞り込み機能
また、どうしても買取業者の交渉が嫌、でも買取額を高くしたい人にはオークションもオススメです。
オークションはネット上で各社が入札をしていく仕組みのため、買取業者との交渉や営業電話は一切ありません。
オークションを運営しているサービス会社が仲介してくれます。
通常の車一括査定でも電話防止機能があり、オークション形式も選べる「カーセンサー」が一番オススメです。
一方でオークションは買取業者との交渉ができないため、車一括査定の比べると買取額が低くなる傾向があります。
電話ラッシュは嫌だけど買取業者との交渉がしたい人は「MOTA」がオススメです。
MOTAは、申し込むと最大20社が入札する仕組み。翌日の18時以降にWEB上で概算査定額が分かります。
その中の上位3社のみと交渉を行い実査定をして買取額を比較できるサービス。
各社も焦って電話をかけてくることがないため、車一括査定のような電話ラッシュを防ぐことができます。
また、複数社との交渉は面倒なのでどこか安心できる買取業者1社だけで良いという場合は、「カーセブン」がオススメです。
カーセブンの社長は、トラブルが多い中古車業界の健全化に向けて立ち上げた団体「JPUC」の代表理事を務めています。
実際にカーセブンは「再査定による減額」や「キャンセルによる違約金」はしないと公言しています。
オリコン顧客満足度調査を見ても、必ずTOP3に入っており、顧客からの評価も昔から継続して高いです。
安心かつ大手の買取業者に依頼したい場合は、「カーセブン」がオススメです。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 個人情報(電話番号)を入力するサイトは営業電話がかかってくる可能性大
- 初心者でもカンタンでおすすめなのはシミュレーションサイトを使うこと
- 車好きな方は中古車情報サイトもあり
- 車を高く売るには車一括査定「カーセンサー」がオススメ