車を事故してしまった場合、迷うことがあります。
それは「修理をするのか」「新しい車に買い替えるのか」ということ。
修理するにしても、新しい車に買い替えるにしても大きなお金が動くことには変わりません。
下記は事故車専門の買取業者「タウ」にて公開されている買取事例。
今回は事故を起こしてしまった場合に修理すべきか、買い替えるべきかの見解をお伝えします。
きっと、あなたが自信をもって判断できる材料になるでしょう。
事故車は修理したほうがいいのか、買い替えたほうがいいのかの判断基準
事故車を修理するか買い替えるのかを判断するために、まず下記2つの事実を知る必要があります。
- 事故の度合い
- 車両の価値(需要)
そのためケースバイケースで判断し、最善の選択をしていく必要があります。
修理の方がいい3つのケース
修理をした方がいいケースは下記3つ。
- 一部分のみ交換で対応できる場合(修理費用:30万円以内が目安)
- 走行に支障のない事故の場合
- 保険の金額内で修理費用が収まる場合
ケース①一部分のみ交換で対応できる場合(修理費用:30万円以内が目安)
事故によって破損してしまう部分は様々ですが、意外と多いのはバンパーや灯火類などを一部分破損してしまうこと。
この場合、修理費用はそれほどかからない場合が多く状況によっては5万円以内で済むことも多いです。
筆者としては、修理をする方が買い替えるよりもお得になるといえるでしょう。
しかし部品によっては「こんな小さな部品でこの部分だけの修理なのに、こんなに高額になるの?」なんていう場合も少なからずあります。
自動車は数万にも及ぶ部品から構成されており、「小さくても高額」という部品は少なくないのです。
そのため修理見積もりを取ってからの判断は必須といえます。
ケース②走行に支障のない事故の場合
非常に軽度の事故の場合は、フレームや足回りにそれほど悪影響がないこともあります。
つまり「走行や日常使いに支障はない」判断されることも珍しくないのです。
しかしあくまで「修理業者に大丈夫だ」と言ってもらうことが前提ですので、自分で判断しないように気をつけてください。
「少しへこんでいるだけだから気にしない」と思っていたら、実はフレームに傷がついて思わぬ二次災害に繋がる可能性も否定できません。
確実に修理業者に判断してもらいましょう。
ケース③保険の金額内で修理費用が収まる場合
こちらは自動車保険の修理金額の適用度合いによります。
自動車保険で車を修理できる金額は決まっており、それは車両の年式と設定しておいた車両価格に依存しています。
そのため超過分については支払われませんので注意が必要です。
また保険を使う場合は、継続契約時の保険金額が大幅に上昇してしまうことがほとんど。
そのため「修理費用<保険金額上昇分」となる場合はおすすめできません。
保険会社に事故があった旨を伝えるとき、修理費用と保険金額の上昇分を教えてもらえますので、その点は安心してください。
買い替えの方がいい4つのケース
買い替えをした方がいいケースは下記4つ。
- 破損、修理部分が広範囲にわたる場合(修理費用が30万円を超える)
- 走行上悪影響があると判断された場合
- 保険を使っても全額まかなえない場合
- 10年以上乗っている、もしくは10万キロ以上乗っている車
ケース①破損、修理部分が広範囲にわたり場合(修理費用が30万円を超える)
破損、修理部分が広範囲にわたる場合は、超高額修理になることが多く買い替えをオススメします。
例えば、車両前部が大きくつぶれてしまうほどの損傷した場合、100万円を超える修理金額になることもあるのです。
ケース②走行上悪影響があると判断された場合
走行に悪影響があるという状況は、車両の状態の中でも非常に悪い分類になります。
そして正常な状態に戻すことは簡単ではないため、高額修理となる場合が多いです。
特に足回りやフレームなどは修理業者でも高い技術が必要となってくるため、必然的に高額となります。
「走行に悪影響がある」ということは「車に乗れない状態」です。
ケース③保険を使っても全額まかなえない場合
保険の契約内容で「無制限」という言葉を聞いたことがありませんか?
その言葉の意味は「年式などによる正当な判断基準から導き出された金額であれば、上限なしで支払います」という意味です。
つまり無制限と言いつつも車両価値よりも多くは出せないため、高額な修理であると全額まかなえない場合があるのです。
そのため保険を使って修理することで大きな損をしてしまうこともあります。
保険を使って損をしてしまうのであれば、保険など級の引き継ぎをした上で車を買い替える方が格段にお得といえるでしょう。
また判断は保険会社が行うものなので、保険代理店や保険会社へきちんと確認しておきましょう。
ケース④10年以上乗っている、もしくは10万キロ以上乗っている車
これは個人の生活環境にもよりますが、車の買い替えの目安として
- 10年以上
- 10万キロ以上
が1つの目安となっています。
一般財団法人 自動車検査登録情報協会がまとめている車種別の平均年齢推移表をまとめると下記のようになっています。
年式 | 普通車 平均車齢 |
軽自動車 平均車齢 |
---|---|---|
2013年 | 7.56 | 7.18 |
2014年 | 7.74 | 7.54 |
2015年 | 7.95 | 7.68 |
2016年 | 8.07 | 7.77 |
2017年 | 8.13 | 7.80 |
2018年 | 8.29 | 7.97 |
2019年 | 8.44 | 8.2 |
2020年 | 8.53 | 8.37 |
2021年 | 8.60 | 8.5 |
これを見ると、平均車齢が9年弱となっています。
10年を超えた車の修理にお金をかけるなら、その分を新しい車の頭金に使うのをオススメします。
理由は13年を超えると自動車税も高くなるからです。
事故車を修理するならどこの業者がいい?
「修理をしよう」
そう思ってもどこに出せばいいのか分からないのではないでしょうか。
車を修理をお願いする時、ザックリ下記3つがあります。
- 自動車ディーラー
- モータース
- 板金屋
①自動車ディーラー
オススメな人
- 安心感を重視したい方
自動車ディーラーはあなたが最もイメージしやすい業態ではないでしょうか。
「車を買ったところで修理する」というのはごく自然なこと。
自動車ディーラーで修理するメリットは、販売車両に関するノウハウが多いところです。
販売車両に関するノウハウが多いということは、その車両に関する修理はお手の物であるため、安心して作業を任すことができます。
逆にデメリットは、修理金額が比較的高額になってしまうこと。
自動車ディーラーの1時間あたりの工賃はその地域の最高値である場合が多く、修理内容によっては非常に高額になってしまうのです。
また純正の高額部品を使用することも多いため、やはり高額になることがあります。
②モータース
オススメな人
- 長年の付き合いがあるから任せたい
- ディーラーよりも安く修理したい
モータースは「町の小さな自動車屋」。
最近では減少傾向にありますが、一家で代々お世話になっている方も多いかと思います。
モータースで修理をするメリットはなんといっても細やかな対応力。
長年の付き合いであるお客様との関係性から、人情に熱いため多少の修理であれば部品代の実費のみで対応してくれることも珍しくありません。
また少人数によるプロの修理集団であることも多く、その修理能力は自動車ディーラーのメカニックより高いこともあるのです。
さらに1時間当たりの工賃も自動車ディーラーより安い傾向にあり、非常に良心的な価格提示をしてくれるでしょう。
逆にモータースで修理するデメリットは「純正部品を使う際に高額になってしまう」ということ。
モータースはメーカーと直接部品の仕入れ契約ができないことが多いため、基本的には自動車ディーラーなどから仕入れなければならないのです。
そのため間に数社入ってしまい、純正部品の原価が高くなってしまいます。
それが原因で部品代の値引きができず、実費のみという形になってしまうのです。
③板金屋
オススメな人
- 外装の傷やへこみのみを綺麗に修理したい場合
板金屋は修理業の中でも、主に外装の修理に特化した業態。
あまり馴染みのない方が多いかと思いますが、自動車修理の業界では非常にポピュラーな存在で、修理業者の要ともいえます。
板金屋で修理をするメリットは、外装に関する専門性でしょう。
へこみや傷などの修理であれば朝飯前であるためスピーディーに、そして確実に作業をしてくれます。
その技術力は自動車ディーラーが外注として仕事をお願いするほど。
またモータース同様に工賃が比較的安いことが多く、提示価格が良心的といえるのです。
しかし板金屋で修理をすることにデメリットも存在します。
それは外装の修理に関する専門性に特化していることから、電気系などの作業に不慣れであること。
そのため外装の修理以外を依頼されると外注することがあり、結果として高額になってしまいます。
買い替えであればなるべく高く売り頭金を多く確保する
冒頭でもお伝えしたように事故車であっても値段が付いて売れます。
間違っても無料で引き取ってもらうということは損します。
- 【事故:小】修理して中古車として再販・海外輸出するから
- 【事故:中】パーツとして買取をするから
- 【事故:大】鉄スクラップにするから
このように値段が付いて売れれば、買い替えの車のグレードアップなどもできます。
なので、事故車だから無料と思わず、値段を付けて売るようにしましょう。
事故車を買取してもらえる業者は主に3つ
事故車を買取してもらう業者は大きく3つあります。
- 車買取業者
- 廃車専門業者
- 事故車専門業者
実際は、廃車専門業者と事故車専門業者は一緒であることから、本記事では車買取業者と廃車・事故車専門業者として説明します。
そして、各買取業者は何も重視して査定額を決めているのかが少し異なります。
下記表では、車買取業者と廃車・事故車買取専門業差が車の何を重視しているのかを表現しました。
査定ポイント | 中古車買取専門店 | 事故車・廃車買取専門店 |
---|---|---|
年式・走行距離 | ○ | × |
ボディカラー | ○ | × |
市場の人気 | ○ | × |
希少性 | △ | △ |
装備品 | △ | ○ |
海外での需要 | △ | ○ |
修理にかかる費用 | △ | ○ |
車体重量 | × | ○ |
エンジン型式 | × | ○ |
キズや凹みなど軽い事故の場合
- 車買取専門業者 → 廃車・事故車専門業者
大きな傷は凹みはあるが、エンジンなどは無事な事故の場合
- 車買取専門業者 → 廃車・事故車専門業者
エンジンが掛からないなど大きな事故の場合
- 廃車・事故車専門業者
カーセンサーで買取業者・廃車事故車専門業者に複数依頼する
事故によって、高く買い取ってくれる業者は異なります。
ただ、事故にも様々なため、自分の車の事故がどれぐらいで、どこの買取業者が一番高く買い取ってくれるのか判断は難しいもの。
そこでオススメなのが、複数の業者を一気に探せて依頼ができる車一括査定と呼ばれるサービスです。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
車一括査定を使えば、海外に強い買取業者だけではなく、パーツ買取に強い業者や鉄スクラップをする廃車・事故車専門業者など同時に多数依頼することが可能。
各一括査定の参加業者数
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー:300社以上
- ナビクル:100社以上
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
もしカーセンサーを利用しても買取業者が見つからない場合は、次の紹介する「ソコカラ」「カーネクスト」がオススメです。
廃車・事故車専門のおすすめ業者
万が一の事故や、もう価値がないと諦めていた車の買取時で、頼りになる事故車専門業者はいくつか存在。
ソコカラ、カーネクストの3つの特徴
ソコカラ、カーネクストが特にオススメな理由は、以下の3つの特徴があるから。
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特にソコカラは、最低買取保証が10,000円以上のキャンペーン開催中でおすすめです。
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カーネクストもTVCMやWBCのスポンサーになっており、知名度が急上昇した廃車業者です。
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- 0円以上の買取保証、TVCM放映で知名度抜群
URL:https://carnext-haishakaitori.jp/
※どんな状態の車でも0円以上の買取保証をしてくれます。
保険屋さんの紹介の買取業者はダメ?
事故を起こした時、加入している自動車保険の保険屋さんに電話して愛車の処理を任せてしまう人がいます。
しかし、保険屋さんの紹介された買取業者に任せることはあまりオススメすることはできません。
その理由は、保険屋さんはあくまでも処理業者を紹介してくれるだけだから。
つまり高く買い取ってくれる業者ではないのです。
前述したように事故車であっても、しっかり対応すれば値段がついて売れます。