車買取業者は、頻繁にテレビCMを流しているところも多いです。
テレビCMを流せるぐらい大きい会社だから「安心だろう」と何も考えずに利用すると、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- どんなトラブルがあるのか知りたい
- トラブルに巻き込まれない方法を知りたい
- 今現在トラブルに巻き込まれていてどこに相談すればいいか困っている
ここでは誰もが安心して車を売れるように、車を売る際に起きるトラブルを実例とともに紹介。
国民生活センターの「増加する中古自動車の売却トラブル 」をもとに推奨する対策や相談先も紹介しています。
そのためこの記事さえ読めば、どんなトラブルがあるのか知ることができ、自衛策を練ることが可能になります。
現在トラブルに巻き込まれて困っている人も、この記事の最後で心強い相談先を紹介しているので、トラブル解決の助けになるはずです。
車を売るときによくあるトラブル事例5選
車を売るのは数年に一度のことなので、慣れている人の方が珍しいくらいです。
自分がトラブルに巻き込まれないよう、車を売るときに起きるトラブルを学んでおきましょう。
トラブルの内容 | トラブルの大きさ | 起きる頻度 |
---|---|---|
大量の迷惑電話 | 大 | 大 |
強引な買取 | 大 | 大 |
契約後の再査定による減額 キャンセルペナルティによる高額請求 |
大 | 中 |
キャンセル不可 または高額のペナルティの請求 |
中 | 少 |
入金されない | 小 | 少 |
これは車売却時にトラブル事例としてよく上がる5つです。
[買取店ランキング]
評判良い買取業者は下記で詳しく解説しています。
実際に巻き込まれた人の実体験を交えながら、どんなトラブルなのかを紹介していきます。
トラブル①電話がしつこい、大量の迷惑電話【起きる頻度:大】
車買取業者は車を買い取れて初めて商売が成り立つビジネスをしています。
また、買取業者はコンビニよりも数が多く、車を売る人を取り合っている状態なのです。
そうすると、車買取業者に一度依頼をすると、このお客さんは逃さないと必死になります。
(3)査定サイトに書き込んだ情報で、複数社から勧誘されることがあります
インターネットの査定サイトは、車の車種・年式・走行距離・人気度等からおおよその売却額を算定するものであり、上手に利用すれば、時間をかけず一度に複数事業者の査定が受けられるなどの利点もあります。一方で、査定サイトに参加している事業者は、車を売りたいと思っている消費者の連絡先等の個人情報を得られることから、その後に複数の事業者から勧誘が来る可能性があることを認識しておきましょう
ここには勧誘と書かれていますが、しつこく感じるのが勧誘電話の量です。
さらに、車が高く売れる「車一括査定」というサービスを使うと、競争が激しくなるためより大量に複数社から電話がかかってきます。
車一括査定とは、あなたの住所や車種情報を入れると、お近くの買取店が自動的にピックアップされて、複数の買取店に査定依頼が同時に行えるサービス
車一括査定は車を査定するサービスではなく、複数の車買取業者に対して同時申し込みができるというもの。
そのため各社から1秒でも早くコンタクトを取ろうと、必死になって電話がかかってくるのです。
ナビクルとかいう中古車一括査定サイトに登録した結果。1時間足らずで電話がこんなに。仕事中にこんなことされたら絶対いい印象ないからな。お前んとこでは絶対に売らん。 pic.twitter.com/kZamlYlek0
— AA StyleS@6049番DC (@aastyles1986) November 24, 2019
車一括査定した。
— sato.cherry (@satocherry3) November 10, 2019
驚く程電話がかかってきてビックリ‼️他社と電話で話してる時もジャンジャンかかってきた。査定額、ほぼ同じぐらいだけど、一社、高値で買い取ってくれるとこがありそこに決めました。
車買取の一括査定に電話したら、迷惑電話並みにかけまくってくるんだが?希望時間を伝えたはずやし、それ以外で折り返しできんてことは仕事中(もしくは用事)ってぐらい考慮できんの?そんな会社と取引する気にならんよね。
— たいたん@みんなでコロナを乗り越えよう! (@taitan_Foot) August 26, 2019
もう全部お断りしますのでご了承ください pic.twitter.com/EzTRNkuk2N
下記画像は実際にカーセンサーの一括査定で申込みをする時の画像。
郵便番号を入力すると、ここのチェックの入っている全ての買取業者から電話がかかってくる事になります。
中でもガリバーとビッグモーターはオートコールシステムというものを導入しているので、申込みがあった瞬間にコンピューターが自動で電話をかけてきます。
【対処法】電話トラブル
対処法としては下記4つがあります。
車買取業者からの電話トラブル対処法
- 愛車の価値を知るだけであれば個人情報を入れるサイトに申し込まない
- 依頼する買取業者を数社に絞る
- カーセンサーを利用してメール連絡にする
- オークションを利用する
- 断る、キャンセル依頼をする
愛車の価値を知るだけであれば個人情報を入れるサイトに申し込まない
車一括査定は賢く使えば便利なもの。
ただし、車一括査定を含む下記のような個人情報を入れるような車査定サイトは、その後にしつこい勧誘があることを認識しておきましょう。
愛車の価値を知りたいだけの場合は、個人情報が不要の相場算出サイトを利用しましょう。
依頼する買取業者を数社に絞る
そもそも依頼する買取業者を1社にすれば、電話の量は防ぐことはできます。
ただし、1社だけの依頼だと足元をみた査定額になるため、高く売れにくくなります。
車の買取査定した結果
— crown10th (@crown10th) May 22, 2022
上から査定順
ビッグモーター 40万
カーチス 45万
ネクステージ 40万
ラビット 50万
オートバックス 40万
アップル 35万
カーセブン 26万
ユーカーパック(オークション形式) 29万
【今回の買取例】
— 工場長 シゲさん【改良型NX納車待ち】 (@aiko15junky) January 10, 2023
某Tディーラー:230万円(買ったところ)
ビッグモーター:245万円(少し高い)
ネクステージ:250万円(ちょっと上乗せ)
某Lディーラー:270万円(下取りとして)
ラビットさん:272万円(素晴らしい)
義父の車を売却するため、四社の中古車買取業者に同時間に査定に来てもらいました。
— 岡 洋介 / Snapmart CEO (@yosukeoka) January 6, 2019
結果を名刺に書いて頂き、一番高い所に売却。結果は
カーセブン:87.5万
ビッグモーター:72.5万
ラビット:72.3万
アップル:66万
日産ディーラー:55万
こんなに差が出るのか。。。
同時刻一斉査定&入札お薦めです。 pic.twitter.com/rqaZRTBWsl
なので、高く売るならやはり車一括査定は利用したいところ。
そこで電話の量を減らすのであれば、依頼する買取業者を絞れば良いのです。
当サイトでオススメしている「カーセンサー」であれば、買取業者を絞ることができます。
4業者がマッチング
2業者に絞り込み
このようにほとんどの車一括査定は依頼する買取業者を選択できるようになっています。
連絡をもらう買取業者数は2〜3社に絞り、使う車一括査定サイトも1つに厳選するのも1つの手。
[買取店ランキング]
評判良い買取業者は下記で詳しく解説しています。
カーセンサーを利用してメール連絡にする
車一括査定で電話を防ぐ方法として、カーセンサーにてメールで連絡してもら方法があります。
この方法を用いれば、完璧に完全に防ぐことはできませんが、電話の量を十分減らすことが可能です。
車一括査定をメールにする方法については下記記事で詳しく解説しています。
オークションサイトを利用する
カーセンサー、ユーカーパックなどのオークションサイトを利用すれば、複数業者からの一斉電話はありません。
さらにオークションは、各社がネット上で入札するため、買取額が吊り上がっていく仕組みのため、高額買取も期待できます。
一方で買取業者との交渉ができないため、交渉してでも高額買取を狙いたい方はMOTAもオススメです。
MOTA車買取は、オークションと車一括査定をMIXしたようなサービスです。
車一括査定やオークションサイトのオススメについては下記記事で詳しく解説しています。
断る、キャンセル依頼する
正攻法にはなりますが、断ったりキャンセルするのも手です。
まず車一括査定は、利用したサイトに連絡すると、各買取業者からの電話をストップする手続きをしてくれます。
申し込んだ際にメールが届いていると思いますので、そこのサポートに問い合わせしましょう。
次に買取業者と話をしてしまっている場合は、単純に断りましょう。
ただ、曖昧な理由だとしつこいので、これはキャンセルされても仕方ないという言い方をしましょう。
- 「友人に売ることになりました」
- 「親が欲しいと言っているのであげることにしました」
この辺りを理由に断ると、比較的スムーズに引いてくれます。
車一括査定の電話については下記記事でさらに詳しく解説しています。
トラブル②強引な買取【起きる頻度:大】
車買取業者はその名の通り、車を買い取っている業者です。
繰り返しになりますが、買い取った車を再販することで利益を出しているため、買取をしないと商売になりません。
そのため人気車種など大きな利益が見込めそうな車は、強引な手を使ってでも買い取ろうとするケースがあるのです。
【事例1】査定時に強引に契約させられ、車を持っていかれた
インターネットで一括査定サイトを利用し査定を依頼したところ、5社から連絡があり、その中の1社が自宅へ査定に来た。「ドアに修理歴がある。事故車なので 15 万円だが、今日すぐに引き渡せば 25 万円で買い取る」と言い、強引に契約させられ、車を持っていってしまった。契約書は携帯電話にメールで送付され、紙の書面は受け取っていない。30 分後に担当者へ「他社の査定額と比較したいので車を戻してほしい」と伝えたが、「今から車を返すのは面倒だ。他社にはこちらから連絡する」と言い、返してもらえない。25 万円も受け取っていない。解約して車を取り戻したい。(2022 年2月受付、70 歳代、女性)
【事例2】事業者が居座り帰らない様子だったので、やむなく契約してしまった
査定のため、午前に1社、午後に2社、自宅訪問を依頼した。午前中に来た事業者からは、査定後、買取額として約 320 万円が提示された。「午後に来る2社の査定額も聞いてから決めたい」と伝えたところ、非常に強引な態度で居座られ、契約するまで帰らない様子だったので、やむなくタブレットに署名して契約した。午後の2社の査定額は午前の事業者よりも高かったため、午前の事業者に断る電話をしたところ、「解約はできない。どうしても解約するのであれば店に来て、免許証を出してもらうことになる」と言われ、その後も 20 回近く電話がかかってきた。強引に勧誘され、やむなくサインしたのに店に行かなければ解約できないのか。(2022 年9月受付、20 歳代、男性)
基本的には本人が行う契約でも、強引な手法で無理やり契約を迫る営業マンがいるのは事実。
Twitterにも同様の被害に遭った人が複数いました。
店に行くのは個人の自由ですが、経験上買う(売る)まで軟禁されますので、行く人は覚悟を。
— けいランダー@令和元年より小遣い制に移行 (@keilander_1989) September 29, 2018
ここで買わなくてもディーラーでより良質な中古車が買えます。
ガリバーではディーラーと同じような整備はできません(私は騙されましたが) https://t.co/DUcw8B3Z3s
昨日ガリバーで2時間ぐらい軟禁くらった
— saruichi (@saruichi11) February 5, 2018
お目当ての車は売れてて帰ろうとすると微妙なのを出してくる
のループ
ガリバーにクルマ売りに行って売却を一端検討するってことで帰ろうとしたら、車検書を返してくれなくてしばらく軟禁された話する?
— ฅ^•ω•^ฅ(ねこのひと)ᓚᘏᗢ (@nyagonya_) June 16, 2017
#自動車限定怪談2017
ガリバー最悪だ。別に高い訳でもないのに強引に今日売れと1時間も店に閉じ込められた。もう二度と行かない。#ガリバー #Gulliver
— B君 (@Toppl_Tomi) January 2, 2020
被害に遭った人の口コミを見ると、「売ると言うまで帰さない」と店舗に閉じ込められたという人がいます。
【対処法】強引な買取トラブル
対処法としては下記2つがあります。
強引な買取トラブル対処法
- 出張査定を依頼する
- 弱気にならない
出張査定を依頼する
強引な買取業者だと店舗の持ち込み査定すると、良いカモが来たと思われてなかなか帰らせてもらえないことがあります。
そこで筆者は出張査定の利用をオススメしています。
出張査定は自宅まで査定に来てもらうことで、店に閉じ込められる心配がありません。
車のカギだけ持っていれば、交渉が決裂したら帰ってもらえばいいだけ。
店舗だとお店に車を預けてしまっているため、車を返してもらわないと帰れません。
しかし出張査定は自宅の駐車場で行うため、帰れないということがないのです。
弱気にならない
こちらが弱気の態度でいると、買取業者も押せばこの人は売ると思われてしまい余計にしつこくなります。
持ち帰る気満々で、初めからそうお願いしてたのですが金額出して貰えず…どうしたらいいですか?とこっちが聞く流れに
— 子連れ狼の若 (@waka_game_ak) June 11, 2019
全然先に進まず、時間だけがたっていくのに負けて契約しちゃいました
車査定をお願いする時は、こちらも強気で交渉しないといけないと勉強になりました〜
また、国民生活センターにも下記のように書かれています。
(1)査定の場では契約せず、一度冷静に考えましょう
車の売却は、特定商取引法におけるクーリング・オフの対象外です。
査定の場で「今日なら高く買い取る」や「今すぐ車を引き渡せば金額を上乗せする」など、事業者から契約を急がされても、一呼吸おいて、まずは冷静によく考えましょう。
複数の事業者からの査定額が出そろった時点でしっかり比較検討することが大切です。強引に売却を迫る事業者に対しては「今回は査定をお願いしただけで、今は売らない」「他の店の査定額と比べる」などと伝え、その場で契約せず、きっぱりと断りましょう。
もうその買取業者では売らないと決めた時点でハッキリと断るようにしましょう。
トラブル③契約後の再査定による減額【起きる頻度:中】
車を売る流れをカンタンに説明すると、「査定後に契約、入金」という順番です。
つまり契約前に実車を査定してもらっているということ。
それなのに、契約後に「車が事故車だった」などと理由をつけ、減額するというトラブルがあるのです。
【事例6】修復歴を告げ、2回も査定して決まった売却額が、突然減額された
車を売却しようと店舗へ出向き査定を受けた。その後、再び同じ店舗で、駐車中にフロント左側をぶつけられ修理した等の修復歴を全て告げたうえで再度査定してもらい、提示額に納得して契約した。ところが一昨日事業者から、「車をオークションに出したら、事故車扱いとなった。契約金額から約 30 万円減額してもらえないか」と連絡があった。2回も査定したうえで契約したのに納得いかない。契約通りの金額を支払って欲しい。(2022 年3月受付、40 歳代、男性)
【事例7】引き渡した 10 日後に、事業者から一方的に契約を解除すると言われた
事業者を呼んで車を査定してもらい契約した。10 日後に入金される予定だったが、突然、事業者から「この契約はなかったことにしてほしい」と連絡があった。理由を聞くと「担当者が現地で車を確認したうえで金額を決めたが、車の引き取り後、もう一度技術者が細かく点検したところ、事故車扱いになるようなゆがみが見つかったため」と説明された。この車は新車で購入したが、事故を起こしたことがあり、査定時に「板金塗装もしている」と修復箇所を示したうえで査定額が決まった。一方的に解約すると事業者に言われても納得できない。(2022 年3月受付、50 歳代、男性)
ビッグモーターの悪評ぶりは業界じゃ有名ですよ。
— てつけ (@z51_corvette) July 3, 2019
買取後のオークションで利益出なかったら事故だったとか言って減額してくる業者ですから。
他にも他社に車持っていかれないように勝手に車検証原本抜いてコピーを乗せといて、ばれたら取りに来いとかいうアホな営業もいます。
ビッグモーターから修復歴ありなので25万の減額とか電話があって車返してっていったら5万の減額でも厳しいですかとなり、無理と伝えたら元々の査定で大丈夫とか言い始めた(笑)
— しんねこ⭐︎プリウスα GR SPORT (@shinneko0725) March 22, 2019
凄い会社だわマジで(笑)
ビックモーターで車売ったらあとから減額交渉されます。プロの方が査定したのに対応が酷すぎる。同業者などとも疑われ保険証要求される。消費者センターに訴えるというと高圧的な態度取られる。
— ヤ (@dLFTZn1VCUzUcgk) July 16, 2019
詐欺行為になるんなんじゃないかと思うから車売るとき気を付けてください。#拡散希望 #ビックモーター
もっと凄いのは、契約後から納車日まで傷つけたり何らかのあれがあったら減額 ガリバーの言い値で納車(真顔で説明してるのに驚愕) 契約無効になりませんか?って聞いたらなりませんね~。。(よく言うな) ガリバー で 車売る バカいんの これがフランチャイズの小僧営業ならよいが直営店の営業だし
— えん (@enpomochi) February 28, 2018
FF外から失礼します。
— ブラック企業従事者 (@Vdngi78iZkenNuF) October 15, 2019
ビッグモーター社員です。
クレーム安心保証ですが、事故歴、災害歴、メーター交換歴が発覚した場合は残念ながら減額対象となります。中古車でのご購入をされてその後売却をした際は、査定員のミスを追求して減額を回避するしかありません。残念ですがこれが実態です...
被害に遭った人たちの口コミを見ると、高い買取価格で納得させ、後日いろいろな理由を付けて減額してこようとしているのが分かります。
【対処法】減額に応じない、トラブルになる場合は相談する
この次に紹介する「キャンセルできない」というトラブルも合わせて、減額を受け入れざるを得ない状況を作る買取業者もあると言われています。
(4)修復歴や事故歴を事前に適切に告げていた場合、契約後の修復歴等を理由とした契約の解除や減額には応じる必要はありません
車両に「隠れた瑕疵(かし)」があって、契約時に消費者が故意または過失により、事業者にこれを告げなかった場合、事業者は消費者に対し、契約不適合責任に基づいて減額請求や契約解除を求めることができる場合があります。売却する車に修復歴や事故歴があると知っていた場合は、必ず査定時に事業者へ告げましょう。
一方、修復歴や事故歴を告げたにもかかわらず、これらを理由として事業者から契約後に減額や解約を求められた場合は応じる必要はありません。事業者は査定のプロとしての注意を払って査定額を算出しており、一度合意した契約内容について一方的に変更することはできません。
また、MOTAでは、入札下限金額以下での買取を禁止しているため、大幅な減額を防ぐことができます。
入札下限金額以下での買取の禁止(第5条1項&3項)
詳細:ユーザー(売主)が登録した売却対象車両の情報と査定した実車に大きな相違が無いにも拘わらず、加盟店都合で減額することを禁止する。原則入札金額の下限金額以上で買取りするものとする。
MOTA車買取は、最大20社の買取業者がネット上で入札、上位3社のみと交渉して売却を進めていくサービスです。
上位3社とも実際に交渉をするため、明らかに買取額がおかしい業者は弾くこともできます。
車売却でトラブルが起きた際の相談窓口
- JPUC 車売却消費者相談室:0120-93-4595(※平日9時~17時)
- 消費生活相談窓口:188
また、減額トラブルについては下記記事でさらに詳しく解説しています。
トラブル④キャンセルできない(または高額ペナルティの請求)【起きる頻度:低】
起きる頻度は低いトラブルですが、契約後にキャンセルをしようとすると拒否される、または高額のペナルティを請求されるというものがあります。
【事例4】契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を提示された
一括査定サイトに登録後、事業者が来訪して査定し「15 万円で買い取る」と言われた。「少し考えたい」と伝えると、「特別に 50 万円で買い取る」と言うので契約した。その後、別の事業者から「70 万円で買い取る」と言われ、最初の事業者へキャンセルを伝えたところ、「キャンセル料が10 万円かかる。75 万円で買い取るのでキャンセルしないでほしい」と言われた。キャンセル料は一律で決まっており、契約書の約款に書いてあるという。車を引き渡しておらず、売却代金も未受領、名義変更の手続きもしていないのに、キャンセル料が高額すぎる。納得がいかない。(2022 年9月受付、20 歳代、男性)
【事例5】高額なキャンセル料の算出明細が示されない
一括査定サイトに登録後、電話がかかってきた事業者の店舗で車を査定してもらった。約 230万円が提示されたので契約し、その日のうちにキャンセルを申し出たら、事業者から約 40 万円のキャンセル料を請求された。売却価格の 20%で、請求根拠は契約書に記載してあるという。あまりにも高額なので、事業者へキャンセル料の根拠となる損害の明細を提示するよう求めたところ、「契約当日にキャンセルを申し出ても契約書に記載通りのキャンセル料がかかる。キャンセル料は販売する時の利益の損失を根拠に計算している」と主張し、明細を示さない。支払いたくない。(2022 年 12 月受付、20 歳代、男性)
契約なのでよく考えてからするべきという大前提はありますが、契約後にキャンセルをしたいというシーンは少なからずあります。
こうしたトラブルは、Twitterにも投稿されています。
父が余命幾ばくもないとの診断を受け、母と兄弟の一存のみで父の愛車を #ビッグモーター にて売却契約を結んだが、数時間後やっぱり父が可哀相ということで売却キャンセルを即依頼したところ、#BigMotor の営業はあっぱれ豹変して居丈高な口調でキャンセルは出来ないと宣ったとの事。どうしたものか
— Misha Tanaka (@Misha810) June 1, 2018
ので、15時頃A社に「売却しない」旨の電話
— 雪国林平 (@NOBRINPEY) November 11, 2019
↓
A「すでに契約した」
私「仮契約ですよね?」
A「車の売却について、仮契約であって(本)契約と変わらない」
私「そんな話は聞いてない、とりあえずの仮契約だったし、そういう話だった」
というかんじで、トラブルになりかけたって話
注目すべきは2つ目のツイートで、半ば強引に仮契約に持ち込み、その後キャンセルができないと言い張るケース。
先程の国民生活センターに寄せられた相談の中にもありましたが、「いざとなったらキャンセルすればいいから」と軽い気持ちで契約を迫る営業マンがいます。
下記はカーセブンの売買契約書。
ただ、あくまで契約書は強めに書いてあることがほとんどで従わないことも多いです。
実際にカーセブンは公式サイトでも7日間まではキャンセル可能と明記されている、数少ない優良な企業です。
ただ、悪質業者になってくると、仮にキャンセルができても、高額なキャンセル料を請求されるケースも報告されています。
2022年12月20日の日刊自動車新聞にも下記が書かれており、最近でも事例としてあるのです。
中古車買い取り事業者などで組織する日本自動車購入協会(JPUC、井上貴之代表理事)が設置している「車売却消費者相談室」の相談件数が急増している。特に、JPUC非会員企業による買い取り行為についての相談が多い。消費者が買い取りをキャンセルした際の違約金については、買い取り業者の一部で法外とも思われる金額を請求する例もある。
※出典:一般社団法人 日本自動車会議所
そして、先程紹介した再査定の減額トラブルと合わせてこんな事例もあるので紹介します。
査定してもらって金額つけてもらって、契約したのに後々になって事故車だから減額になりますって言われた。
車返してって言ったらもう出品してるから無理って言われた
出品キャンセル料かかるって言われた
くそくらえ— AOI (@0407aotan) May 18, 2016
これは再査定の結果減額になると伝えられ、それならばキャンセルしたいと話すとキャンセル料を請求されるというものです。
【対処法】キャンセルトラブル
(2)キャンセル条項など、事前に契約書をしっかり確認しましょう
いったん契約をすると、原則として契約書の内容に拘束されますので、契約を締結する前にしっかり内容を確認しましょう。特にキャンセル料に関しては、金額とともに、どの時点から発生するのか等についても理解したうえで契約することが重要です。これらの情報をしっかりと確認しておくことで、契約書に記載されたキャンセル料が発生する時点よりも前に請求された場合や、契約書にないキャンセル料を請求された場合、あるいは契約書に定められた金額を上回るキャンセル料を請求された場合に、契約内容に従った対応を要求することができます 。また、契約書に記載されているキャンセル料であっても、契約からキャンセルまでの時間が短い場合や著しく高く設定されている場合など、事業者に生ずべき平均的な損害額を超える部分については、消費者契約法第9条第1号によって無効となる可能性があります。
車売却でトラブルが起きた際の相談窓口
- JPUC 車売却消費者相談室:0120-93-4595(※平日9時~17時)
- 消費生活相談窓口:188
車売却のキャンセルトラブルについては下記記事で詳しく解説しています。
トラブル⑤入金されない【起きる頻度:小】
これは大手の買取業者ではほとんどないトラブルですが、街の車屋で買い取ってもらう場合は注意すべきトラブルです。
【事例8】倒産により売却代金が支払われない
インターネットの一括見積もりで知った買い取り業者に 300 万円で売却する契約をして車を引き渡した。入金の約束日の次の日になっても振り込まれないため、電話をしたら通じず、店舗に行ってみたら、「倒産」の張り紙があった。どうしたらよいか。(2011 年 11 月受付 30 歳代 男性 自営・自由業 千葉県)
あまり多いトラブルではないので、Twitterにはあまり同様トラブルに巻き込まれた被害者はいませんでした。
ヤバい。詐欺にあったかも。車売却代金が支払われない。。必要書類と代金引き換えにしようか思ったけど旦那の家が古くから付き合いある業者だから信用して全部渡してしまった。。担当者にドロンされたらアウトだ。。
— 岬ゆゆ (@dokuirimilky) March 21, 2016
Gのつくところに車を売却したが未だに入金されていない件。入金予定日は2日前。突っ込んだほうがいいのかねw
— こた (@akgamat) April 23, 2015
エスティマを個人売買したら途中から支払いブッチして逃げてるらしいです。
— 三児のパパ なべさん ® (@8000_17crown) May 20, 2019
4枚目の車で取りに来たみたいです。
拡散希望 pic.twitter.com/BxOlEP9Tgv
拡散希望。個人売買で売ったホンダのエリシオンと言う車の現金を支払ってもらえずに逃げられて困ってます。もし街で見かけたら連絡もらえれば助かります。皆さんのお力をお借りしたいです。車のナンバープレートも
— あきひろ (@amiluvkaede1) January 30, 2020
載せて置きます。よろしくお願いします。 #拡散希望 pic.twitter.com/Uc1dYJHiy2
【対処法】入金トラブル
個人売買は、代金が支払われないというトラブルが数多く発生しているので、現金と車両を引き換えるなどの対策が必要です。
国民生活センターでも、車を引き渡して後からお金を受け取るのは危険と警告しています。
売却代金を受け取る前に、車両と書類をすべて引き渡してしまうのはリスクが大きい
車両と車検証・整備手帳等の書類一式を事業者に引き渡し、後日代金を受け取るというやり方は、消費者側のリスクが大きい。「代金が支払われない」という相談が一定数あることから、次の点に注意したほうが安全である。
〇車両・書類等の引き渡しと引き替えに現金を受け取る
〇車両は引き渡しても名義変更に必要な書類(委任状、印鑑証明、譲渡証明書など。車検証は、再発行が可能であるため不可)は代金を受け取ってから渡すもし、どうしても車両・書類すべてを先に引き渡すのであれば、最低限、振り込みの期日を引き渡
しの日の直後に設定し、「〇月〇日〇時まで振り込む」などと必ず書面で取り決めること。
しかしこれはあくまで中小の車買取業者や個人売買に限った話。
大手車買取業者ではそんなことをしたら会社が存続できないので、まず起こらないトラブルと考えて良いでしょう。
車の入金トラブルについては下記記事で詳しく解説しています。
車個人売買の流れや注意点については下記記事で詳しく解説しています。
車売却でトラブルがあった際の相談先
前章までのトラブル例を見て、車を売るのが怖くなった人もいるかもしれません。
しかし自分に非がないトラブルなら、必要以上に怯える必要はありません。
もしトラブルに見舞われてしまったら、以下の2つのどちらかに相談をしましょう。
車売却でトラブルが起きた際の相談窓口
- JPUC 車売却消費者相談室:0120-93-4595(※平日9時~17時)
- 消費生活相談窓口:188
相談先1.JPUC
JPUCは一般社団法人日本自動車購入協会のことで、車買取業者の健全化を目的として設立された協会です。
主な業務内容は以下の4つ。
- 自動車買取に関わる情報収集、および参加企業への共有
- お客様相談窓口の設置
- 買取事業者に対してのガイドライン制定
- WEB広告表現に関わるガイドライン制定
※出典:一般社団法人日本自動車購入協会「JPUCとは」より
2つ目の業務、「お客様相談窓口の設置」というものに基づいて、JPUCでは車売却消費者相談室というものが開設されています。
ここでは車買取について困ったことは何でも相談できるので、トラブルに巻き込まれたときの相談窓口としても利用できます。
相談員はJPUCのスタッフなので、車買取に関する知識が豊富なのがポイント。
国民生活センターよりもJPUCをオススメしているのは、こうした理由があるからです。
- JPUC 車売却消費者相談室:0120-93-4595(※平日9時~17時)
相談先2.国民生活センター
この記事でも何度も登場している国民生活センターですが、ここでも車買取に関するトラブルの相談を受け付けています。
国民生活センターは全国の消費生活センターを統括しており、相談は消費生活センターの相談員が対応してくれます。
消費生活センターは地域ごとに分かれているので、その土地ならではの事情も把握しているのがポイント。
JPUCに相談しても解決しなかった場合は、消費生活センターに相談するようにしましょう。
- 消費生活相談窓口:188
まとめ
- 車を売るときによくあるトラブルは5種類
- 「カンタンに契約しない」「相手のペースに飲まれない」ということが何より大事
- 解決しないトラブルは、JPUCか国民生活センターに相談すべき
- トラブルの内容を知っておくことで、自衛策を練った上で車を売ることができる
- 必要以上にトラブルに怯えるのではなく、対策と相談先を確保することが大事である